何かをするとき「オリジナリティ」にこだわりたい人も多いと思います。
だけどもいざ「オリジナリティ」を盛り込もうとすると収拾がつかなくなったりぼんやり描いていたイメージのようにいかなかったり様々な壁にぶち当たった経験のある方は少なくないと思います。
ということで「オリジナリティの見付け方」について考えてみたのですが、とても簡単で実は既にこれを読んでいるあなたもおそらく経験したことのある感覚が「オリジナリティ」なのではないかと感じたのでご紹介したいと思います。
◆そもそもオリジナリティって?
オリジナリティという単語を調べてみると「独創性」「創意」といった説明が目に飛び込んできます。
では独創性とは何なのか。
これは、独自の考えから物事を作り出すことを指すようです。
単語の持つ意味以上に「世の中にまだないもの」「自分にしか作れないもの」などのニュアンスが多かれ少なかれ含まれているのではないかと僕は思います。加えて「オリジナリティ=個性」とも考えています(これについては後述します)。
だから必要以上に気合が入ってしまって空回りしてしまう人も多いのだと思います。
◆ゼロから創造する難しさ
前述した内容に基づくと
「世の中にないものを独自の考えで創り出すこと」と言えそうです。
これは言葉にするととても簡単なのですが実はとても難しいことです。
僕自身、WEBサイトやブログを運営していて、
このホームページやブログ記事はJimdoのサービスを利用して作成しています。
仮にJimdoのサービスを利用せずHTMLやCSSを駆使して作成したとしてもそもそもプログラム言語自体、開発されたものを利用しているのでオリジナルな言語とは言えないでしょう。更に言えばプログラム言語を使うにはパソコンが必要ですよね。笑
そのパソコン自体も発明・開発されたもの。
その発明・開発のためには…と、考えればきりがないです。
これはWEBサイトに限ったことではなくあらゆる物事に当て嵌まること。
「自我とは他者の自我のコピーである」
「アイデアとは既存のアイデアの組み合わせでしかない」
と言われていることからも自分独自のアイデアはそもそも存在しないのかもしれません。
誰かが生み出したものを別の誰かが利用し別なものを生み出し…その繰り返しなんですね。
◆オリジナリティや個性の見つけ方
これまで長い前置きでしたが、ここからが本題です。
結局のところオリジナリティ溢れた「全く新しいサービス」「全く新しい商品」というのはいきなり作れません。
「アイデアとは既存のアイデアの組み合わせでしかない」といわれていることからも
今あなたの周りにあるものは「何かと何かを組み合わせたもの」で形成されているのではないでしょうか。
そんなことからも「新サービス」「新商品」を創ることの難しさを物語っているように思えます。
では自分のオリジナリティってどうやって見つければ良いのでしょうか。
答えは「真似る」です。
◆模倣からオリジナリティや個性を見つけられる
「模倣」と「オリジナリティ」って真逆じゃん!
そう思われると思います。
その通りです。笑
ただ大多数の人は、何かを始める際には既存のモノを利用しますし、その利用するモノも先人に使い方を倣うことをします。
それが直接的であれ間接的であれ…です。
先に例えで挙げたWEBサイトであればイケてるサイトや自分が作成してみたいサイトの真似をして
コードや書き方、構成について学んだりすることでしょう。
ここがポイント。
真似るならとことん真似ます。
とことん真似てみるとあることに気付きます。
それは「なんか雰囲気」が違うということ。
この感覚に身に覚えのある人も多いのではないでしょうか。
真似ているはずなのに「雰囲気が違う」って不思議ですよね。笑
ただ真似ても消せないその人の雰囲気というか持ち味というか。
「真似てもなんか違う」その「違う」部分というのがオリジナリティだったりその人の個性だったりするのです。
◆まとめ(訂正/追記あり)
「あの素晴らしい人の仕事の真似さえできれば満足だ」と思っても、なかなか全部を真似することはできません。
どうしても違う考え、違う雰囲気が出てきてしまうものです。
そしてそれがはっきりしてくると、それがその人の持ち味で、それがその人の主体性の証であり、独自性であることが分かります。
(板倉 聖宣/「発想法かるた」(仮説社)より)
記事を書き終えた後も、オリジナリティについて色々と調べていたら上記の一文を発見しました。
ここまで長々と書いてきた僕が少し悲しくなるほど簡潔にまとめられています。
同じ考え方が存在すると安心しますよね。オリジナルな考え方にはなり損ねましたが。
なのでこれをまとめに差し替えてしまおうと思います。苦笑
何かを始める際はいきなりオリジナリティを求めず、まずは真似ることから始めてみてはいかがでしょうか。
急がば回れですよ!
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